電子書籍アプリの選び方4つのポイント|後悔しない比較軸を解説

漫画・小説・電子書籍

電子書籍アプリはどれも同じようなものだと思って、なんとなく最初に見つけたアプリをインストールし、そのまま使い続けていないでしょうか。実はアプリによって、扱っているジャンルの得意分野、オフラインでの読みやすさ、セールの頻度などがかなり異なります。「なんとなく選んだアプリが自分の読みたいジャンルに弱かった」「気づいたら同じ本を別のアプリで買い直していた」という声も少なくありません。この記事では、電子書籍アプリを選ぶときに見ておきたい4つのポイントと、選び方でよくある失敗パターンを整理します。

なぜアプリ選びで後悔する人が多いのか

電子書籍アプリは基本的に無料でダウンロードでき、気軽に試せる分、深く比較せずに使い始める人が多いというのが実情です。しかし、購入した本のデータは原則としてそのアプリ・そのアカウントに紐づくため、後から「やっぱり別のアプリの方が良かった」と思っても、購入済みの本をそのまま別アプリへ引き継ぐことは基本的にできません。最初の選択が、その後の読書体験全体に影響してしまう構造になっている点が、アプリ選びを軽視できない理由です。

選ぶときに見ておきたい4つのポイント

1.読みたいジャンルの品揃え

電子書籍アプリは、コミックに強いもの、ビジネス書・実用書に強いもの、雑誌の読み放題に強いものなど、得意なジャンルに違いがあります。「とりあえず有名だから」という理由だけで選ぶと、いざ読みたい作品を探したときに「このアプリでは扱っていない」という事態になりがちです。事前に自分がよく読むジャンル・作家・出版社の作品が、そのアプリの検索で見つかるかどうかを確認しておくと、選んだ後のミスマッチを防げます。特に、絶版になった旧作や、マイナーなレーベルの作品を読みたい場合は、大手アプリでも取り扱いがないことがあるため、目当ての作品名でアプリ内検索を試してから本格的に使い始めるのが確実です。筆者自身、学生時代に読んでいた絶版に近い小説シリーズを電子書籍で読み返したいと思ったとき、最初に選んだアプリでは1冊も見つからず、別のアプリでようやく全巻揃っていることが分かった、という経験があります。

2.オフライン閲覧・同期のしやすさ

ダウンロード済みの本を通信環境がない場所でも読めるか、複数の端末(スマートフォンとタブレットなど)を使う場合にしおりの位置が自動で同期されるかは、日常的な使い勝手に直結します。筆者は以前、同期機能が弱いアプリを使っていた時期があり、スマートフォンで読んだ続きをタブレットで開いたら数十ページ前の状態のままだった、という経験をしたことがあります。些細なことのようで、読書のリズムを崩す原因になるため、事前にレビューや公式情報で同期の仕組みを確認しておく価値があります。

3.文字サイズ・読書機能のカスタマイズ性

文字サイズの変更幅、行間の調整、しおり機能、マーカーやメモ機能など、読書を快適にするための機能はアプリごとに差があります。特に、長時間画面を見ることが多い人や、目の疲れが気になる人にとっては、文字サイズや背景色(白背景か、目に優しいセピア調かなど)を細かく調整できるかどうかが、続けやすさを大きく左右します。また、コミックの場合は見開き表示への対応や、コマ単位で拡大できる機能の有無も重要です。特に横書きの見開きページが多い作品では、見開き表示に対応していないアプリだと、絵のつながりが分かりにくくなってしまうことがあるため、コミックを中心に読む人は事前に確認しておきたいポイントです。

4.セール・ポイント還元の頻度

電子書籍アプリの多くは、定期的なセールやポイント還元キャンペーンを行っています。同じ作品でも、キャンペーンのタイミングによって実質的な価格が数十%変わることも珍しくありません。読書量が多い人ほど、日常的にどれくらいの頻度でセールが行われているアプリかは、長期的なコストに影響してきます。例えば、還元率が普段5%程度のアプリと、月に数回20〜30%還元のキャンペーンを行うアプリとでは、月に5,000円分購入する場合の実質負担額に数百円単位の差が生まれます。年間に換算すると数千円規模になることもあるため、「たまたま見かけたセール」ではなく、日頃からどの程度の頻度・還元率で行われているアプリかを、実際に使い始める前にレビューや公式のキャンペーン履歴でざっと確認しておくと安心です。

やってしまいがちな選び方の失敗例

よくあるのが、「広告で見かけた」「友人が使っていた」という理由だけでアプリを決めてしまい、後から自分の読みたいジャンルに合っていないことに気づくパターンです。また、複数のアプリで同じキャンペーン中の作品を見比べずに購入し、後から別アプリの方が安かったと気づくケースもあります。いずれも、最初に数分だけ「自分がよく読むジャンルの取り扱いがあるか」「今読んでいるシリーズが揃っているか」を検索して確認するだけで避けられる失敗です。もう一つよくあるのが、無料アプリだからと深く考えずに複数インストールし、結局どのアプリにも本を1〜2冊しか買わないまま放置してしまうパターンです。アプリが分散すると、セールの通知を見ても「これはどのアプリだったか」と確認する手間が増え、かえって読書のハードルが上がってしまいます。最初は1つのアプリに絞って使い込み、物足りなさを感じた部分が出てきたときに初めて2つ目を検討する、という順番の方が失敗しにくいでしょう。

アプリのレビューを見るときの注意点

アプリストアのレビューは参考になる一方で、投稿された時期によって内容が古くなっていることがあります。アプリは頻繁にアップデートされるため、数年前に書かれた「同期が不安定」「動作が重い」といった不満が、現在のバージョンでは改善されているケースも珍しくありません。レビューを見る際は、評価の平均点だけでなく、直近1〜2か月以内に投稿されたものを中心に確認すると、現在の使用感に近い情報が得られます。また、星の数が低いレビューでも、内容を読むと「特定の古い機種でのみ発生する不具合」など、自分の環境には当てはまらない場合もあるため、内容まで目を通す習慣をつけておくとよいでしょう。

複数アプリを併用するという選択肢

1つのアプリに絞る必要は必ずしもありません。実際には、コミックは品揃えの多いアプリ、ビジネス書は読み放題プランのあるアプリ、というように目的別にアプリを使い分けている読者も多くいます。ただし、アプリの数を増やしすぎると、どの本をどのアプリで買ったか分からなくなり、二重購入につながることもあるため、多くても2〜3個程度に絞り、それぞれの役割をはっきりさせておくのがおすすめです。

実際に2つのアプリを併用してみて感じたこと

筆者は現在、コミック中心のアプリと、ビジネス書・実用書の読み放題プランがあるアプリの2つを併用しています。使い始めた当初は「管理が煩雑になるのでは」と心配していましたが、実際には「休日に読むコミックはこちら」「通勤中に読むビジネス書はこちら」と用途をはっきり分けたことで、むしろどちらのアプリで何を読むかで迷わなくなりました。一方で、キャンペーン情報が2つのアプリ分届くようになり、通知が多いと感じる場面もあったため、必要に応じて通知設定はオフにしています。良い面と煩雑になる面の両方があることを踏まえたうえで、併用するかどうかを決めるとよいでしょう。

契約・解約のしやすさも確認しておく

読み放題プランなど月額制のサービスを検討する場合は、解約の手続きがアプリ内で完結するか、Webサイト側での手続きが別途必要になるかも確認しておきたいポイントです。中には、アプリ内では解約できず、ブラウザから会員ページにログインしないと手続きが進まないサービスもあります。無料お試し期間がある場合は、その期間の終了日をカレンダーなどにメモしておくと、「気づいたら課金が始まっていた」という事態を避けやすくなります。

よくある質問

電子書籍アプリは複数インストールしても問題ありませんか?

問題ありません。容量はアプリ本体だけであれば数十MB程度で、スマートフォンの空き容量を大きく圧迫することは少ないです。ただし、ダウンロードした本のデータが増えると容量を使うため、読み終えた本は端末から削除してクラウド上にだけ残す、といった設定を活用すると安心です。

無料お試し期間だけ使って解約するのは問題ないですか?

多くのサービスで想定されている一般的な使い方です。ただし、無料期間中に読んだ本の続きが有料期間でないと読めなくなる、といった制限がある場合もあるため、お試し期間の範囲でどこまで利用できるかを事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

電子書籍アプリ選びは、購入した本がそのアプリに紐づくという性質上、最初の選択がその後の読書体験を左右します。「品揃え」「オフライン閲覧・同期」「読書機能のカスタマイズ性」「セールの頻度」という4つの観点で一度比較検討してから使い始めることで、後から後悔するリスクを減らせます。まずは気になるアプリを2つほど無料でダウンロードし、実際に自分の読みたい作品を検索して比べてみることから始めてみてください。